Portrait with Artist
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(2004.6.13- 栃木県交響楽団第77回定期演奏会でのVc宮田大君との演奏風景)…今や若手チェリストNo.1の宮田君の地元・宇都宮での初共演!チェロを始めたての頃に会ったのはまだ小学生だった彼も、いまや日本を代表する若手チェリストへと進化中!これからが楽しみな奏者だ
(2004.5.2- 京都市民管弦楽団ブダペスト公演後にPfヘゲデューシュ・エンドレ氏と) …ハンガリーを代表する中堅ピアニストヘゲデューシュ氏とシューマンの協奏曲をハンガリー公演に京都市民管弦楽団と共演 彼は私のブダペスト指揮者コンクールにも立ち会い、優勝を心から喜んでくれた友人でもある
(2007.10.23- ソルノク響のデブレツェン第九公演後のVoソリストの4氏と) …ハンガリー革命記念日のこの日、ソルノク響と初めてデブレツェン公演を行い、大成功にほっと安心している一コマ アルトのユディットとは旧知の中、テノールのヨージェフは指揮者コンクール以来12年ぶりの再会! 共演を心から喜んでくれた!
第2回国際オペラコンクール in Shizuoka ガラ・コンサート出演歌手の皆さんとの共演('99.11.5 浜松アクトシティ/ホテル・オークラ内レストランでの打ち上げにて) 静岡オペラコンクールでは本選出場者のアリア演奏を新星日響と共に伴奏するという大役を仰せつかったが、その本選2日前にガラコンサートがあり、このスナップはそこで演奏された歌手の皆さんとの終演後の楽しいひと時の様子である。   このコンサートはそれぞれ皆さんがアリアや二重唱を前半お歌いになって、後半はプッチーニの歌劇「蝶々夫人」第2幕第2場を清宮秀高先生の演出で、衣装・装置付の本格的な舞台を演奏するというものであった。   大岩さんとバトゥルキンさんはこのコンクールの第1回に入賞されたお二人である。もう既にコンクール後各地で活躍されていらっしゃって、今回の演奏は言わば里帰り公演というべきもので、本当に力演だった。特に大岩さんとは蝶々さんやアリアで歌われたミミ(ボエーム)の演奏解釈をめぐって、本当に納得がいくまで話し合った上で演奏することが出来て、とても楽しかった。永井さん福井さんについてはもう言うまでもなく日本を代表するオペラ歌手のお二人で、今回の共演は本当に光栄だった。今まで演奏を聞かせていただく機会は多々あったが、実際に御一緒できたことが何よりもうれしいことである。舞台上のお二人からは豊かな音楽やすばらしい技巧を感じられるばかりではなく、プロ歌手としての確かさや数多くの経験に培われたであろう舞台人としての他の人にはない世界を見せられるかのようで、そのお二人と“僕のやりたかった”プッチーニの音楽を実現させてもらったことは、何よりの財産になった気がする。   いまやスズキと言えば永井さん自身の一番の持ち役と言うだけでなく、永井さんこそが日本を代表するスズキ歌いであると言えるであろう。その永井さんが「このスズキって役にめぐり会えたことって本当に幸せ・・・この役自体が私をスズキに変えてくれるの!」とおっしゃっていたことはとても印象深かった。楽曲を演奏するということはその位深く追求していくことなんだなぁと改めて考えさせられた。 (※写真は左から永井和子さん、大岩千穂さん、アンドレイ・バトゥルキンさん、福井敬さん、 増野真佐美さん)
(2007.11.16- セントラル愛知交響楽団で共演のPf.神谷郁代さんと) …日本を代表するピアニストのひとり神谷先生との久々の共演! 以前ご一緒した東京シティフィルでの1番に続き、今回も同じベートーヴェンの3番のピアノ協奏曲! 小柄なお体なのに発せられる音楽は大きく、それでいて演奏姿は悠然とされ、真摯にピアノに向かう姿勢に最近のピアニストには失われつつある"演奏美"を感じずにはいられなかった!
(2004.9.11- 創作能「博多<山笠>」公演終了後に公演総合監修・梅若六郎先生と) …創作能とオーケストラ(新作クラシック曲)とのコラボレーションとしての初の試みである「博多山笠」公演終了後のスナップ 観世流の重鎮にして日本能楽界を代表する梅若先生は演じられる時の凛とした面持ちとは別に、普段は本当に気さくな方だ。その高いポテンシャルの気迫と柔和な普段の表情の差に、芸に生きる一人の人間の幅の大きさを感じた!
(2004.9.11- 創作能「博多<山笠>」公演終了後に囃子監修・金春惣右衛門先生と) …創作能とオーケストラ(新作クラシック曲)とのコラボレーションとしての初の試みである「博多山笠」公演終了後のスナップ。 人間国宝である金春先生との共演は身が引き締まる思いで、自分の日頃の演奏では絶対味わえない「孤高な中、芸に生き芸を追求する」という姿勢に大いに感銘・学ばせていただいた思いだった!
(2004.9.11- 創作能「博多<山笠>」公演終了後にナレーション・生野文治氏と) …創作能とオーケストラ(新作クラシック曲)とのコラボレーションとしての初の試みである「博多山笠」公演終了後のスナップ。生野さんはNHK「ためしてガッテン」でおなじみの方。親しみやすい口調のその裏では、メッセージをいかに伝えるかという綿密な計算やイマジネーションを感じさせられた。味わい深い声の芸にも感動!である
(2008.5.19- ソルノク響プッチーニガラで出演者のソリストの皆さんと) …プッチーニ生誕150年を記念して、ソルノク響でもガラを開催! テノールのアッティラ(写真際右)、ソプラノのエステル(同左)は私のハンガリー国立歌劇場デビュー「ラ・ボエーム」で主役を歌った2人。久しぶりの再会も嬉しく、またこの日会場の聴衆総立ちで大成功だったガラコンサートだった。
(2008.6.1- “オーケストラと歌う合唱団in西東京”第10回記念公演ソリストの皆さんと) …この日はオケに都響を迎えてのドヴォルジャーク「スターバト・マーテル」の演奏。バスの長谷川さんは昨年に引き続きの出演、アルトの大林さんとは以前第九でお世話になり久々の共演、ソプラノの田中さん、テノールの土崎さんとは長年共演を待ち焦がれていただけに、今回のメンバーでの演奏は手応えある、そして楽しいものになった!
(2008.9.1- “ソルノクの日”公演ソリスト&合唱指揮者の皆さんと) …日本から西東京合唱団及び坂戸第九合唱団のメンバー60人に、ソルノク市の25合唱団体からの選抜メンバー95人による合同での合唱に馴染みのソリストを加えてソルノク市響と行ったドヴォルジャーク「スターバト・マーテル」は大成功! アバ・ノヴァーク文化センターのホール舞台には230人を超える出演者となり、市にとっても一大イヴェントだった! <Sop.フォドル・ベアトリクス、Alt.ボコル・ユッタ、Ten.ムック・ヨージェフ、Bas.イェクル・ラースロー、合唱指揮モルナール・エーヴァ、高澤孝一の諸氏>
(2008.9.4- “ソルノク市響・ブダペスト公演”ソリストの皆さんと) …「ソルノクの日」に続いての公演をデブレツエン市、及びブダペストでも行い、これはブダペスト・バカーチ広場のアッシジ聖フェレンツ・プレバーニャ教会での公演後にソリストの皆さんとの記念写真を撮ったもの。公演大成功後の安堵で皆いい顔しています!
(2006.4.24- ミシュコルツ交響楽団の定期演奏会で共演したフルーティスト/セレシュ・ドーラさんと) …現在はコペンハーゲンで活躍するフルーティスト・ドーラはハンガリーでもよく知られたトップ奏者の一人。この日は難曲イベールの協奏曲で共演! おおらかな音楽と確かな技巧に合わせる難しさを忘れ、演奏中とても楽しかった記憶が残っている!
(2007.3.30- ソルノク響・チャリティコンサート終演後にピアニスト/ファルカシュ・ガーボル氏と)ガーボールは今やハンガリーでも名の通った若手ピアニストの一人。国立フィルの指揮者であり名ピアニストのコチシュ氏からソリストとして度々お声がかかる実力の持ち主である。演奏活動だけでなく後進の指導にも忙しい中、わがオケのチャリティコンサート(ルーマニア・デーヴァ地区の洪水孤児救援)のために演奏に来てくれました!
(2007.7.1- オーケストラと歌う合唱団in西東京・第9回演奏会のソリストの皆さんと) …ロッシーニ/スターバト・マーテルのために来ていただいた4人ののソリスト+合唱指揮者の皆さんと終演後に記念撮影! SopⅠ.松田昌恵さんは『素敵』という文字を絵にかいたような方で、SopⅡ駒井ゆり子さんは『明るい』の一言に尽きる朗らかな方。Ten小原啓楼には難曲アリアを見事に歌いきって頂き、Bass長谷川顕さんには存在感のある歌唱に大いに発奮させられました。この本番には合唱指揮者・山本義人に立ち会っていただき、このメンバーによる一期一会!の演奏会は長く記憶に残りそうです!
(1999.2.14- ヴァレンタイン・コンサート終演後に、ソリストの2人と!) …ハンガリーMÁV(マーヴ)交響楽団とのこのコンサートでは、2人のソリストと共演。サックスのSt.Martin(セント・マルティン)はハンガリーの“ケニーG”ともいうべき存在の人。全曲彼のオリジナル曲で、繊細な音色と甘い音楽にはとても惹き付けられた。またM.Sopのネーメット・ユディットはちょうどバイロイトで活躍始めた頃。イゾルデの「愛の死」の歌唱はブレス(息継ぎ)の間隔が恐ろしく!長く、音楽の豊かな表現力に圧倒された!
(2005.4.29- ソニーフィルとのリハ後にVc古川展夫さんと) …日本を代表するチェリストの一人として、また都響の首席奏者として活躍中の古川さんとは同じドヴォ・コンで2回目の共演 イケメンで孤高、スタイリッシュな彼にしかない演奏スタイルは他の追従を許さないばかりか、その飾らない性格は多くのファンを魅了している ブダペスト・リスト音楽院で学んだというところに僕も親近感を覚えている!
(2006.2.5- 栃木県交響楽団第80回定期演奏会終演後に、共演したVn.藤原浜雄さんと) …コンマスを務めていらっしゃる読響とは度々ご一緒したが、ソリストとしては今回初めてご一緒し、ブラームスの協奏曲で共演。つややかな音と深い表現は、もちろんコンマスの時とはまた違う表情と共に強く、でも決して押し付けるような印象でなく真っ直ぐ寄り添ってこられるアプローチに、アンサンブルの醍醐味を感じた思いだ。これは打ち上げ時の画像だが、留学時代や読響コンマスのエピソードなどを気さくに話していただき、本当に話が尽きなかった!
(2008.6.15- ソルノク響・教会チャリティコンサートで共演したVcボリス・アンドリアノフ氏) …これまで数々のソリストの方々と共演したが、彼はまさしく逸材! 演奏を始めた途端に周りの空気が一変するのだ! こんな演奏家とはめったに会えない!って思いだった。自由奔放なハイドンハ長調に、まさに規格外のドヴォルジャークだ! 今はロシアで若手チェリストグループのリーダー格とか…ぜひまた共演したプレーヤーのひとりである! この時の模様は http://www.youtube.com/watch?v=v-dGHiPVv08 にアップされている!
(2008.8.20- 聖イシュトヴァーンの日記念野外コンサートでアンドレア・ロスト(ロシュト・アンドレア)さんと) …8/20はハンガリー建国の祖・聖イシュトヴァーン大王の記念日で、ハンガリー国内のあちこちで数々のイヴェントが開かれ、ソルノクでも野外コンサートが特設ステージで開催された。ポピュラーなクラッシックの数々の後、アンコールにはサプライズ・ゲストとしてハンガリーを代表するソプラノのアンドレアの登場だ! 会場は興奮のるつぼ! 実はこの直前に東京で会い、この日にちょうどブダペスト滞在中ということがわかって聴きに来てほしいと誘っていたのだが…勢いで歌ってもらいましたJ.シュトラウス“チャールダーシュ”(こうもり)! 実は彼女はこのソルノク市の名誉市民なのである。
(2001.6.7- ロレックス・時の記念日コンサートでテノール/フランシスコ・アライザ氏と) …忘れもしないこの約2週間前に水疱瘡を発病してダウン。当時芸術監督を務めていたサヴァリア響の大事な定期演奏会をキャンセルして、フランシスコとの共演に臨んだ。体重を約7kg落として臨んだ共演だったが、その間音楽を離れていたことが逆に彼との出会いを新鮮なものにした。大阪公演に引き続いての東京公演・サントリーホール楽屋でのスナップ。誰も真似できない自分独自の世界をも類まれなるテノールリリコだった!
(2002.9月- フルーティスト/バーリント・ヤーノシュとの共演時のスナップ) …日本フルート協会が主催したハンガリー・ドイツ旅行でのブダペスト公演では、日本にもたびたび訪れているヤーノシュとのチマローザのコンチェルト共演が大きな目玉になっていた。ハンガリー国立フィルの首席として忙しい毎日を送る彼も、素顔は見ての通りの気さくな人柄。何と自宅にメンバー一同が呼ばれての大騒ぎパーティまで用意してくれたまれにみる“いい人”である! そもそもフルーティストは“いい人”が多いのは楽器が為せるわざか、いい人だからフルートをやるのか…?それはさておき、彼の超絶技巧にも酔いしれた共演だった!
(撮影データ不明) …オペレッタ歌手ハルシャニ・フリジエシュ氏のブダペスト自宅での撮影。ブダペスト国立オペレッタ劇場での私のデビュー公演となった「メリー・ウィドウ」での共演をはじめ、その後の日本公演、ハンガリアン・スターズ・オペレッタ劇場のドイツ公演でも約1か月寝食を共にし、もはや戦友とも呼べるかけがえのない友人である。
(2001.5.14- Sop歌手トコディ・イローナ氏とのスナップ) …ハンガリーを代表するソプラノ歌手の一人イローナとは、ペルゴレージ/スターバト・マーテルで共演。風格と円熟という名がふさわしいこの歌手は国宝級だ。味わい深いその歌唱に、共演しながら感動を覚えたものである。
(2001.5.14- M.Sop歌手ボコール・ユッタ氏との共演) …国立オペラハウスで活躍するユッタとは、以前サヴァリア響の第九でもご一緒した。この時はトコディ・イローナと一緒のペルゴレージ/スターバト・マーテルでの共演。その歌唱もさることながらとても理知的であり、音楽に説得力のある希少な歌手だ!
(2001.9.2- サヴァリア響と参加したスロヴァキアのブラティスラヴァ音楽祭で演奏した「青ひげ公の城」(バルトーク)ソリストのルキン・マールタとの記念撮影) …サヴァリア響の任期が切れる最後の演奏会はブラティスラヴァのスロヴァキア・フィルの本拠地フィルハーモニーホール。そこで共演したマールタと終演後に撮影! 演奏会形式において、この青ひげ公とやり取りするユディットという役は、その感情の起伏を歌唱のみによって表現しなくてはならない難しさを要求される。しかし国立オペラ座でユディットを何度も演じていたマールタにしてみればまさに真骨頂! スロヴァキアの聴衆にも大いにアピールしていた!
MaestroMasa さんのコメント: 1 分前 | 削除 (2000.11.30- サヴァリア交響楽団“ライター”定期演奏会のソリスト2人と) …モーツアルト/Vn.とVlaのための協奏交響曲を弾きに来てくれたVln.シュトゥラー・ゲーザ(写真左)、Vla.マーテ・ギョーゾー(同右)の両氏。ギョーゾーとは彼がVla.トップを務める放送交響楽団との共演で以前共演済み。ゲーザとの息はぴったりで、2人によるモーツァルトは心に染み入ってくるようだった。
(1999.12.14- 読響「深夜の音楽会」収録でOb.若尾圭介さんと)ボストン交響楽団副主席Ob.奏者の若尾さんと読響との共演。難曲R.シュトラウスのオーボエ協奏曲に、「E.T.」のテーマというカップリング! 実は若尾さんは作曲家ジョン・ウィリアムスの信頼・薫陶を受けて、彼の楽曲をCD録音するなどソロ活動も盛ん! やはりJ.ウィリアムスの話は興味深かった!
向山佳絵子さんとの共演('98.2.8 栃木県交響楽団第64回定期演奏会 ― ドヴォルジャーク/チェロ協奏曲)この曲に対する新たなイメージを与えていただいた共演だった。御本人曰く、この時期_に同じ曲を演奏する機会があって、どれも指揮者とのコンビネーションやコンタクトがうまく計れなかったとのこと。果たしてこの時にはどうだったのだろうか?ぜひまた御一緒したい素晴らしい魅力あるソリストである。お互いこのオーケストラとは何度か共演の機会があって、団員の皆さんからの強い要望でまたご一緒することになった。曲に対する真摯な取り組みと、毎回熱意を持って練習に臨む姿勢がとても印象的で、とてもいいオーケストラである。
ハンス・ピツカ氏との共演('96.6.9 栃木県交響楽団第61回定期演奏会 ― グリエール/ホルン協奏曲)バイエルン国立管弦楽団の首席奏者である氏との共演で、ワーグナー吹きの彼の音を間近で楽しませてもらった。この曲の演奏も氏のたっての希望で、初めて演奏する曲だったがとてもいい曲で、忘れられないレパートリーになった。当日は大いに興がのったのか、氏はアンコールで「神々の黄昏」の“ジークフリートのラインへの旅”からのソロをいともた易く吹いてしまい、オーケストラのメンバーともどもステージ上であっけに取られてしまった。この時の演奏会が栃響との最初の演奏で、お互いの共演希望がやっと実現することができた記念すべき演奏会であった。
山崎伸子さん、加藤知子さんとの共演('99.6.13 栃木県交響楽団第67回定期演奏会 ― ブラームス/Vn.とVc.のための二重協奏曲)栃響との共演第3弾は、念願のブラームスの"ドッペル”を最高のソリストとの演奏で行うものだった。お二人とも同じ桐朋の先輩後輩の間柄で気心も知れ、もうこの曲についてはお互いのスタイルや音楽が完成し、自由奔放・優美さと熱情あふれる演奏で、伴奏指揮者としてややついていくのが精一杯の感もあったが、練習や2度の本番を重ねるにしたがって呼吸や仕掛けのタイミングも飲み込め、この定期演奏会のステージはとても充実した演奏になった。加藤さんはこの演奏会の直前に同曲を神奈川フィル・札響と立て続けに演奏、独特のかわいい(失礼!)キャラクターと共に「どうにでもなるわよ!」といった感の愛らしい表情が素敵だった。山崎さんはこの演奏を常にリードして貴重なアドヴァイスをたくさんいただいたが、故徳永兼一郎氏(元N響首席奏者)譲りの愛器の芳醇な響きをいつも奏でて大変魅了された。   余談になるがこのときの演奏会のメイン・プロはベートーヴェンの「田園」交響曲。前々回・前回はそれぞれ第二、第四交響曲とベートーヴェンの偶数番交響曲をこのオケのとても強いリクエストによって演奏し、私とこのオケとのベートーヴェンの音楽のスタイルをある意味で確立できたすばらしい共演の機会だった! (※公演終了後の打ち上げ時の写真(宇都宮文化会館内にて))
ピアニスト/ケルメンディ・クララさん(KÖRMENDI Klára)との共演('99.10.1 サヴァリア交響楽団Rajter定期演奏会 ― リスト/ピアノ協奏曲第2番)ハンガリーには数多くのピアニストが活躍しているが、このクララさんは中でも最も知られた演奏家の一人といって過言ではないだろう。リスト賞、バルトーク賞などの数々の栄誉に輝き、フンガロ・トンをはじめ数多くのレコーディングがあり、そしてブダペスト・リスト音楽院のピアノ科の教授でもある。(彼女に師事した日本人も多数いると聞く!) それに何より私生活ではこのサヴァリア響のディレクター・ホルヴァート氏の奥様でもある。ホルヴァート氏を通じ以前からずっと交流があったため一度演奏をご一緒したいとかねがね思っていて、ついに実現したのがこの演奏会であった。それもシーズン幕開けの演奏会で、曲目がリストの協奏曲第2番という非常にセンスを要求されるものであったが、演奏中は彼女の確かな技巧と音楽性に導かれて、この作曲家の音楽の真髄に触れることが出来たような気がする。   「この曲私が16歳の時に初めて弾いたピアノ協奏曲なのよっ!」満面の笑みをたたえてそう語ってくれた彼女の表情には、この曲のみならずハンガリーが生んだ大作曲家・リストの音楽への深い愛情と共感が感じられるかのようであった! (※写真は公演終了後楽屋前にて)